先日、打ち直しのお布団をお預かりしました。
ダブルサイズの掛布団と、座布団二枚です。
掛け布団はつかっていないし、座布団はペッちゃんこになったので、使えるものに変えようと、思われたそうです。
ご希望は、ピアノの椅子の上に置く小座布と長椅子の上に置く座布団。
それに銘仙判の座布団が欲しいとのお話でした。
いろいろな生地の中からお選びいただきました。
お預かりしたお布団の側生地をはがしてみました。
中の綿はしっかりしています。
そして綺麗。
綿をほぐして、ご希望の分だけ作り、残りは処分することに決まりました。
出上がったのがこちらです。
特に私の印象に残ったのが「おやじの座」という座布団でした。
無病息災を祈るひょうたんも織り込まれた立派な生地です。
受け取りに来られた時にお話をお聞きしてみると。お姑さんが亡くなられて、法要を営まれるそうです。
打ち直しにお預かりした座布団は、亡くなられたお姑さんがよくつかわれていたそうです。
その座布団を捨てるのではなく、義父さんのために打ち直しをして使うことにされたそうです。
なんと、賢くて優しいおよめさんでしょうか。
お義母様も喜ばれるでしょうし、お義父様もきっと喜ばれるでしょう。
そして元気がでるんじゃないかなぁ。
そう思いました。
ダブルの掛布団も普段使いの座布団に変身して、押入れがスッキリされたと思います。
よきお仕事に携われて、私も幸せでした。
どうもありがとうございました。
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