七五三の準備のお手伝いをさせていただいています。
時間がかかりますので、あらかじめご準備いただくことが大切です。
こちらの「うぶ着」は、ご両親が準備され、神戸に住んでいるお嬢さんが保管されていました。
三歳の七五三詣りで、使おうとおもっても、大きすぎて使えません。
そこで、お住いの神戸で「揚げ(あげ)」をしていただこうとしたら、「一年後まで予約がいっぱい」と言われたとか。そこで、徳島のご実家に返送されました。
男の子ですので、袴を着用されます。
せっかくの家紋が隠れないよう、上手に肩揚げをほどこしました。
まが、平袖のままでは袖がひらひらして使えません。
袖を解いて、丸みをつけ、袖口をきちんとつくりました。
腰揚げも袴の中に入りますし。紐も見えないよう工夫してあります。
また、子供さんは衿を抜かず首にくっつけて着用しますので、
下に着る長襦袢には、半衿を付けて、汗などの汚れを防止してあります。
お孫さんの為に、嫁ぎ先様の家紋を入れて準備されたお宮参りの着物です。
お使いいただけて、本当に良かったと思っています。
揚げは数日でできます。
あきらめないで、ぜひお使いくださいね。
七五三は、子供さんにとっても、ご両親にとっても、おじいさまやおばあさまにとっても
人生の節目に当たります。
その貴重な瞬間の輝きをを、大切にしていただきたい。
お孫さんの健やかな成長を
心よりお祈りいたしております。